Adverse Effect eXtractor (患者症状抽出器)


奈良先端科学技術大学院大学
医療言語処理グループ

概要

AEX(Adverse Effect eXtractor)は,患者さんの記述した文章から症状表現を抽出し,病名コード(ICDコードまたは,MedDRA)を付与するソフトウェアです.

実行環境


AEXの使い方

※ここでは、ICDコード用を例に説明します。

  1. AEXの起動
    AdverseEffecteXtractor.exeを実行します。
    aex1-3

  2. データ入力
    患者さんの記述した文章を読み込みます。※直接入力することも可能です。
    「ファイル(F)」→「入力データ読込(L)...」を選択してください。
    aex3-3


    患者さんの記述した文章を選択し、「開く(O)」をクリックします。
    ※ここではサンプルファイル「sample.txt」を使用しています。 
    aex4-3


    以下のように読み込まれた文章が表示されます。
    aex5-3

  3. 表示方法の選択
    表示方法を選択することにより、以下の2通りの表示が可能です。

     「すべての症状を一つのセルに表示」を選択し、「抽出」をクリックした場合
    aex6-3


     「症状ごとにセルを分けて表示」を選択し、「抽出」をクリックした場合
    aex8-3

  4. 表示項目の選択
    表示項目を選択することにより、症状だけでなく、ICDコード、ルールNoも表示することが可能です。

    「ICDコード」も選択し、「抽出」をクリックした場合
    aex10-3


    「ルールNo」も選択し、「抽出」をクリックした場合
    aex11-3

  5. 抽出データの保存
    抽出したデータを保存することができます。

    「ファイル(F)」→「保存(S)...」を選択してください。
    aex12-3

    ファイル名を入力し、「保存(S)」をクリックしてください。
    タブ区切りのファイルが保存されます。※ファイル名初期値は【AEX_outdata_日付時間.tsv】です。
    aex13-3

抽出ルールの変更

高度な使用方法として、ルールファイルを編集することで、副作用抽出ルールを適宜変更することができます。ルールファイルの編集方法は、こちらをご覧ください。

バージョン

ver1.0 初期バージョン

ver2.0 perl未インストール時のエラー処理追加修正、症状合致0件時の入力データ表示修正

ver3.0 ルールファイル指定追加、ログファイル表示追加

謝辞

本研究は、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)、2016年〜2018年、医薬品等規制調和・評価研究事業 「患者の自覚症状により副作用の早期発見を可能とする方策に関する研究」 (研究代表者:望月眞弓、研究分担者:荒牧英治、若宮翔子)により実施されました。

使用上の注意

本ソフトウェアは、可能な限り細心の注意を払って作成しています。しかし、完全に間違いがないことを保証しておりません。結果的に本ソフトウェア及びデータを使用して何らかの問題が発生した場合。提供元である本研究室は一切の責任を負いません。そのため、研究利用等でご使用になる場合には自己責任でご活用いただくようお願いいたします。

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