患者さんへ「安心」を提供する ー 患者さんの語り解析とその応用

患者さんの多くは,ある日,突然病気になり,十分に知識がないまま闘病生活を迎えることになります.そのような患者さんにとって,すでに長い闘病生活を経ている先輩患者のノウハウには重い価値があります.そこで,患者の記録の体系だった集積や整理を目指して,闘病記録や患者ソーシャルメディアへの投稿記事のライブラリ化や検索サービスなどを構築し,利活用を目指しています.

世界に類をみない超高齢化社会を迎える本邦にとって,高齢者への医療対策は重要な課題です.とりわけ,認知症は,その予備軍(MCI)も含めると4人に1人の割合となり,その医療費は10兆円規模と算定されます(平成22年 厚生労働省).認知症の対策には,治療法の確立もさることながら,一方で早急に症状を発見し,その進行を遅らせることで,健康な期間を延長し,介護が必要となる期間を短縮することも重要です.

本研究では,負担のない検査として,記述した文章や発話内容から認知症を予期する研究を行っています.この研究は,音声収録,動作測定,3壁面に画像を投影可能な会話フィードバック環境である「スマート茶室」を用いて行っています.

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医療言語処理とは

研究概要

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