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医療研究に役立つウェブサイト-Useful Site for Medical Research-

医療に関する研究を実施する際には, 医療用語の定義の理解と合わせて, 研究に必要な医療情報が記載されたマスターデータを利用することが一般的です.
さらに近年では, 研究利用が可能な医療関連のデータベースが増加しており, とりわけ海外ではデータベースを用いた疫学研究が盛んに行われています.
そこで本サイトでは, 医療研究のポータルとしてこれら医療に関する研究に役立つサイトを紹介します.


世界基準のデータ形式

医学研究に良く用いられる疾患種別ごとに分類された病名コード. 様々な疫学・医学に関する指標がこのコードを元に決められていることが多い.

医療分野で最も大きな用語集であり, 疾患, 処置, 所見等の医療用語を概念(コンセプト)という単位で再定義している.
加盟国は自由にデータを使用することができる.ただし, 日本は非加盟である.

生命科学の用語集である. MEDLINEデータベースにおいて文献を管理する際に使用されている.
毎年改訂されて新しい概念や語句が追加, 修正され, 最新の生命科学に対応できるようにしている.

さまざまな医学用語をできるだけ統一して使えるようにまとめられた用語集である.

診療用語, 検査用語, 診療明細に分かれており, 検査用語は国外ではよく利用されている.
ただし, 日本においては臨床検査コードとしてはJLAC10が主に利用されている.

世界保健機関が割り当てた英数字のコード体系であり
医薬品は効果をもたらす部位・器官, および作用能・化学的特徴に分類している.

国内向けのデータ

ICD-10標準病名対応のマスターデータ.ICD-10は
医学研究に良く用いられる疾患種別ごとに分類された病名コードである.

薬価基準収載医薬品コード, 個別医薬品コード, レセプト電算処理システム用コード, JANコードと対応付けしたコード.
特に薬効分類等を使用する研究では有用である.

診療報酬請求(レセプト)に用いられている請求コードであり
レセプトを用いた研究では必須である.1年で数回アップデートがある.

標準臨床検査マスターに関するコード.
日本の臨床検査分野では後述のLOINCよりもこちらの方が良く利用されている.

生命科学分野で使われる用語を収集し「ライフサイエンス辞書」として提供しています.
英和・和英辞書, 英語+日本語シソーラス, コーパス検索(共起表現検索)
ネイティブ話者による発音, オンデマンド英語教材, 英日逐語訳ツールなどをそろえている.

医療言語処理に役立つ辞書ツールを公開しています.
医療従事者が記載した電子カルテや退院サマリから, 症状や病名に関連する語を広く抽出したデータを,
ICD10標準病名マスターに追加することで拡張し, 形態素解析器Mecabの辞書データも公開しています.

医療従事者用の文書を形態素解析器Mecabを利用して分かち書きするための用語辞書を作成し公開しています.
ComeJisyoV5-0.993は, Mecab0.996のユーザ辞書として, そのままお使いになれます.

データベース

2008年度から運用されているレセプト情報・特定健診等情報データベースであり
厚労省により二次利用提供が実施されている.疫学研究や医療政策分野の研究に利用されている.

2011年から運用している外科手術に関する情報を蓄積したデータベースである.
医療のリスクマネージメントや術前カンファレンスやインフォームドコンセントに活用可能であり,
医療評価等のデータ分析も活発に実施されている.

保険者より寄せられた加入者台帳, レセプト(入院, 外来, 調剤)
および健診データを, 疫学研究に二次利用できるようにデータクリーニング等を施して提供している.

これまで蓄積した豊富なデータ量とデータ解析のノウハウと経験をベースとして
多面的なサービスをご提供している.

クラウドソーシングを用いて, 人々のエピソード記憶を収集し
さまざまな分野への提供を目指している.